全犬的医療とは? 全犬的医療とは?

正しい医療

犬にとっての
正しい医療とは?

「全犬的医療」という
新たな哲学の提唱。

現代獣医療が抱える
構造的課題

日本の獣医療は、あらゆる動物種を1つの国家資格で網羅する「総合診療モデル」のもとで構成されています。
そのため、獣医師は以下のような多種多様な動物を対象としなければなりません:

  • ● 犬・猫(家庭動物)
  • ● 牛・豚・鶏(産業動物)
  • ● 馬(競技動物)
  • ● 小動物・エキゾチック(ウサギ、フェレット、爬虫類等)
  • ● 野生動物や水族動物(保全・展示)
問題点
  • ● 教育課程が広く浅くなりがちで、
    犬に特化した知識や技術が希薄
  • ● 慢性疾患(皮膚炎・アレルギー・腸疾患など)に対する根本的アプローチが弱い
  • ● 行動・環境・腸内細菌といった現代型の健康要因が軽視されている
出典
  • ■全国獣医学系大学協議会『獣医学教育モデル・コアカリキュラム』(2020年度版)
  • ■本獣医師会『臨床獣医療における専門分野のあり方』(2018)

犬という“種族”に
必要な医療とは何か?

人間に内科・小児科・心療内科があるように、犬にも「種族特有の医療体系」が求められます。
特に以下のような視点は、犬特化医療の核心です。

犬に特化すべき重要分野
  • ● 行動医学
    (命令・服従・役割に基づく心理安定構造)
  • ● 腸内細菌学
    (アレルギー・皮膚炎・情動不安と直結)
  • ● 犬種別リスク医学
    (短頭種気道症候群、股関節形成不全など)
  • ● 飼育環境適応医学
    (ストレス、運動不足、栄養失調)
出典
  • ■Overall, K. L. (2013). Manual of Clinical Behavioral Medicine for Dogs and Cats. Elsevier.
  • ■Sandri et al. (2017). British Journal of Nutrition, 117(4), 577–586.
  • ■Berding et al. (2021). “Microbiota-Gut-Brain Axis in dogs and humans.” Frontiers in Veterinary Science.

医療は診察室だけで
行うものではない

現状の臨床モデル(例):

  • 下痢 → 止瀉薬
  • 皮膚炎 → ステロイド
  • 吠える → しつけ教室へ

こうした「症状を抑えるだけの医療」では、根本的な治癒や再発防止にはつながりません。

見直すべき要素
  • ● 腸内環境と行動のつながり
    (Gut-Brain Axis)
  • ● 食と心の関係
    (酵素・生菌の摂取とメンタル安定)
  • ● 運動とストレス代謝
    (自然環境と本能的活動の必要性)

犬にとっての
“心の健康”とは?

犬のメンタル構造は人間とは本質的に異なります。
自由や自律ではなく、リーダーへの服従、役割の遂行、秩序の中での成功体験にこそ安心を感じます。

犬の心を安定させるために
必要なこと
  • ● 指示を受けて従う機会
  • ● 褒められる成功体験の積み重ね
  • ● 群れや社会性を感じられる環境
  • ● 嗅覚や探索欲など本能を満たす行動環境
出典
  • ■Mech, L. D. (1999). “Alpha status and division of labor in wolf packs.” Can. J. Zool.
  • ■Yin, S. (2009). Low Stress Handling, Restraint and Behavior Modification of Dogs & Cats. CattleDog Publishing

私たちが提唱する
「全犬的医療」とは

私たちは、いまこそ
“ 全犬的医療(Canine-Centered Holistic Care)”
という概念を社会に問いかけます。

全犬的医療とは?
  • ● 症状ではなく犬という
    “存在まるごと”を診る医療
  • ● 身体(腸・皮膚・骨格)
    + 心(行動・感情)
    + 環境(家庭・社会)
    + 栄養(微生物・食事)を統合
  • ● 飼い主・施設・専門家の
    三位一体による健康共創
私たちの哲学
  • ● 「犬を治す」のではなく、
  • ● 「犬が壊れない環境を整える」ことが真の医療である。

BioGaia ワンパークの取り組み

BioGaia ワンパークは、医療機関ではありません。
しかし、犬の健康を「症状の管理」ではなく、種族全体の調和から支えるための施設です。

BioGaia ワンパークの
実践的医療支援
  • ● 腸内環境・行動・栄養・運動を
    一体化した生活医療モデル
  • ● 生菌を取り入れた自然食による
    腸活プログラム
  • ● 嗅覚・探索・命令応答などによる
    メンタルケア
  • ● 必要時には行動・栄養・消化器系の
    専門獣医師と連携

犬の健康を支えるとは、単に病気を治すことではなく、
犬という種族の本質と“心と体の構造”に深く寄り添い、
行動・食・腸・環境すべてを一体として整えることです。

BioGaia ワンパークは、
その理念の実践者として、これからの犬の医療の未来を切り拓いて参ります。